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2020年10月 5日 (月)

COVID19で世界が混乱する年、ノーベル医学生理学賞はC型肝炎ウイルス発見の業績に

ノーベル賞各賞の受賞者が発表される、いわゆるノーベルウィークになりました。

Hcv1

日本人の受賞が毎年注目されるなか、先陣を切って発表された医学生理学賞は「C型肝炎ウイルス(HCV)の発見」に関して3氏の受賞が発表されました。

食事や水から感染するA型肝炎、血液を介して感染するB型肝炎が比較的古くから知られていたものの、ほかにも血液を介して感染する肝炎があるようだが原因が特定されていなかった「非A非B型肝炎」

厄介なのは、慢性肝炎となることが多く、肝硬変や肝細胞癌を長い間に起こしてくること。

Hcv2

3氏の詳しい業績は解説ページなどができると思うのでそちらを見ていただきたいですが(私もそれほど詳しくないので)、wikipediaにはHCVの発見は患者血液からウイルスの遺伝子断片が発見された1989年と記載されています。

注射針の使いまわしや輸血といった医療行為で広がってきた側面もあるC型肝炎(ほかには刺青、麻薬や覚醒剤の回し打ち、数は多くないようですが性交渉なども感染経路に挙げられます)

Hcv3

病原体であるHCVが発見されてからの30年で、

①注射針や注射器は使いまわさず1回使用(使い捨て)に
②献血された血液にウイルス検査を行う

というウイルス伝播を防ぐ対策が徹底され、また、不幸にしてHCVに感染した方に対しては、

③ウイルス増殖を抑える薬剤が開発され体内からウイルスを退治することが可能になった

という進歩があり、C型肝炎は撲滅に近づけることが現実的になっています。

残念ながらHCVワクチンは開発されていませんが、①②で新規感染をかなり防ぐことができるのが空気感染・飛沫感染する感染症と異なるところ。

一度に3人までに限られるのと、「オリジナル」を重視するノーベル賞の性格上、ウイルスの発見が授賞対象になっていますが、病原体の発見から感染対策・治療が確立される現在までの流れが「人類への貢献」として評価されたと言っていいと思います。

COVID19が世界中で拡がる中、同じウイルス感染症に対する業績への授賞には「感染症対策は永遠のテーマ」という強いメッセージがありますね。

HCVに対する研究の歩みを見ていると、COVID19に対する研究のスピードはかなり速く感じますが、ワクチン開発が容易でないこともHCV対策の歴史から感じられることです。制圧か、共存か、いずれにせよまだ先は長いです。

#今回の記事の図は公式ページから

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