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2018年4月23日 (月)

これから、暑さ指数(WBGT)をよく見ることになりそうなので予習

4月というのに真夏日を観測した地点があるとの報道。TVニュースのお天気コーナーで、「これから最高気温だけでなく暑さ指数の予報も行います」というようなことを伝えていました。

熱さ指数?指数というわりには単位は気温と同じ「℃」です。

気温がベースなのでしょうが、どういう数値なのかお勉強。

環境省の熱中症予防情報サイトなどにまとまっています。今般の熱さを受け、昨年より前倒しでデータを提供するようになったとのこと(お天気コーナーでの発言もそれを受けてのことでしょう)

熱さ指数は、正式には湿球黒球温度と呼ばれるもの。なるほど、やっぱり温度なんだ。英語ではWet-Bulb Globe Temperatureで、WBGTと略されます。「黒球」でBlackのBかと思ったら違いました(後でふれますが、湿球がWet-Bulb、黒球は球の中の温度なのでGlobeか)

WBGTの前に、湿度を求めるために使う乾湿計のことから。

Hyakuyoubako

気温の測定は、通常日射や照り返しの影響を避けた百葉箱の中で行います(白色、地面から離す、風通し良い)

Shitsudo

この中に、濡らしたガーゼでくるんだ温度計(湿球)と、余計なもののついていない温度計(乾球)を並べて置いたものが乾湿計。

百葉箱の中の乾球の示す温度が、正式な「気温」

湿球のほうは、水が蒸発するときに熱を奪っていくので(気化熱)、乾球より少し低い温度を示します。温度差を読み取って早見表から湿度を求める、湿度が低いほど温度差が大きくなる…中学校の理科で出てくる内容です。

WBGT測定の場合、湿球はNatural Wet Bulb temperature(NWB)を使うとされています。Naturalというのは「外に置く、強制通風はしない」ということのようで、百葉箱の中より日射の影響ぶん高く、風の強さに応じて低くなりやすいと考えられます。

湿度の具体的な数字よりは、「湿度が低いと汗が蒸発していくので涼しく感じる、風が吹くとなお涼しい」ことを湿球温度が示すという理解で十分です。

Wgbt3

もう一つ必要なのが「黒球」。

黒く塗った薄い銅板の球(中は空洞、直径約15cm)の中心の温度なので、「日差しが強いと気温以上に暑く感じる」ことを示しているといえます。

例としては、炎天下に放置した車内の温度は50℃を超えるといわれますから、黒球温度も相当高くなることでしょう。

さて、これらを使って次の式で計算します。

WBGT=0.1×乾球温度+0.7×湿球温度+0.2×黒球温度

Wgbt1

それぞれの温度の意味合いから、子供向け?解説ページには「湿度の効果が7割」と書かれています。間違いではないのでしょうが、黒球の温度変化が大きいので(真っ黒ですからね)控えめに案分されているってこともあるように思います。

実際の提供データや予測値の求め方はここに記載されています。上の写真のような実測装置以外に、気温・湿度に日照・風速を加えて推計した値も使われます(アメダスの観測データを使えばそうなりますよね)

Wgbt4
Wgbt2

実際の運用としては、WBGTが28℃を超えると熱中症発生が増えることから、上の表のように熱中症リスクを階層化するようです。

お天気コーナーでも、「地図上の色を見てください」と言っていました。各放送やサイトで共通の塗分けになるといいですね。

Wgbt5

熱中症予防には、暑さ指数(WBGT)に基づいたリスク管理のほか、上の図のような対策にご留意ください。

どういう数値なのかは分かったけど、「指数」というからには単位なしで、10点とか100点満点の運用でないと違和感があります。「体感温度」とは厳密には違うのでしょうが、それに似たネーミングのほうが適切ではなかったかと思います(さすがにWBGTでは固すぎる

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