« 北陸新幹線開通が直撃する、羽田~富山便への影響をみてみた | トップページ | トランスアジア機の墜落事故は、パイロットの誤操作も絡んでいるのでしょうか? »

2015年2月 5日 (木)

トランスアジア航空の事故機の機長は、最悪の状況の中で最善の対応をしたと思うのです(残念ながら要訂正)

昨日の台北でのトランスアジア航空(復興航空)の事故は衝撃的でした。

事故自体ももちろんですが、目の前で大きく傾いていく機体が車載カメラの映像に捉えられ、たちまちネット上で拡散する、というのは今時です。

Plane_350_2

パイロットがとんでもないことをした、あるいは全くコントロールを失ったようにも見えますが、ビルを越えるまで何とか高度を保って、高速道路を越えたところにある川に不時着させようとした、と私は感じます。

残念ながら2名のパイロットは亡くなってしまいましたが、フライトレコーダー・ボイスレコーダーは回収されていますので、何が起こって、どのような回復・回避操作が行われたのか明らかになることでしょう。最悪の状況で最善の対応をした結果であると今は思いたいです。

#追記:残念ながら、パイロットの操作ミスもあるのではないかというフライトレコーダー解析結果が報じられました。次の記事に概要を書きましたが、詳細は事故報告書が出てくるのを待ちましょう。

関連報道で気になったのは、動画を切り出したこのような画像をみて、「エンジンが止まっているように見える」というコメントがあったという点。

双発機はエンジンが1つ正常に動いていれば飛行を継続できますから、エンジンが2つとも止まったのだろうという推論はできると思います。ただ、画像からそう断定して良いかというと、正しくありません。

Img_0922

正常に飛行中のDHC8‐Q400 (Dash8)ですが、プロペラが見事に止まって写っています。

こっちのカメラは動画用ではなくスチルカメラだという違いはありますが、動画用のカメラでも、デジタル式のものはシャッター速度が速く、一コマ一コマはスチルカメラで撮ったものとあまり変わらない場合があります。そもそもデジタルカメラは、「静止画と動画どっちに特化しているか」の違いはありますが、双方撮影できるものが大半ですし。

#逆手をとって、Panasonicは「4K PHOTO」と称して、4K動画からベストショットを切り出す手法を宣伝しています。

もう一つ、動画で認識しておかないといけないのは、結構コマ間の情報が落ちることです。飛行機を例に挙げると、アンチコリジョンランプのようなフラッシュライトの点滅が途切れたり抜け落ちたり、という、実物を見た場合とは異なる印象の動画になっていることがしばしばあります。

Kimg1027

ちなみに、確実に動いていないDash8のプロペラはこちらです。

Kimg0637

一方で、カメラによっては、普通に静止画を撮ったつもりでも、プロペラの枚数が増えてしまったり、グニャグニャになってしまったり、単なる「ぶれ」とは異なる信じがたい画になることもあります。

Fuji

これは友達の作品ですが、新幹線の車内から撮ると電柱が傾いて写った一例。

映像は撮影機材や条件を知らずに見ると、容易にだまされます。

例の墜落シーンの動画をコマ送りしたものを見ると、各コマで左エンジンのプロペラがほとんど同じ位置に写っているので、止まっていると見なされたのも分かる気がします(オリジナルの動画データではありませんから、この考察が正しいかどうかは分かりません)

もう一つ、川に落ちた機体を見て「羽田沖の事故を思い出す」というコメントもあったとか。墜落の状況も原因も全く異なるので、参考にならないのではないかと…

« 北陸新幹線開通が直撃する、羽田~富山便への影響をみてみた | トップページ | トランスアジア機の墜落事故は、パイロットの誤操作も絡んでいるのでしょうか? »

航空・鉄道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 北陸新幹線開通が直撃する、羽田~富山便への影響をみてみた | トップページ | トランスアジア機の墜落事故は、パイロットの誤操作も絡んでいるのでしょうか? »

無料ブログはココログ