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2012年11月 8日 (木)

「○○酵素」なる食品の宣伝はやめていただきたい

最近急に出てきたわけではないが、「○○酵素」なる栄養補助食品(いわゆるサプリ)が徐々に増えてきているのが気になる。

それらの商品のメーカーサイトを調べると「発酵食品」と説明している物が多いので少し安心したが、一方の宣伝文句は「酵素は年齢と共に減ってくるから酵素を摂りましょう」みたいなのが多い。

図にするとこういうことらしい

Enz2

どうも、食べた「酵素」が体内で消化酵素や代謝酵素に変換されるらしい。

酵素って自分自身の細胞で作り出す物だし、多くは生体内で働く環境から外れてしまうと失活して意味のない物になるのだが…

Enz1

こちらでは酵素の働きとして「間違ったこと」は書いてないが(基本的に生命活動はほぼ全て酵素の働きによる化学反応の組み合わせ)、この説明はこの手の商品を売らんとする人に都合のいいことしか書いてないのが問題。

例えば、脂肪を蓄えるのも酵素の働きだし、細胞が自ら死ぬアポトーシスという現象で働く酵素も知られている。人間の体自らの働きではないが、細菌やウィルスが悪さするのも酵素の働き。そういう所は完全無視しておられる。

改めて調べると、wikipediaの「酵素」の項目には生化学や分子生物学で習うようなことしか書いてなくてホッとする一方、「酵素栄養学」なる項目もある。概して「トンデモ科学」と指摘していてこちらもホッとするが、こういうトンデモ理論でも一度publishされてしまうとそれが好都合と思う人たちに引用され、一般論のように宣伝されてしまうというのが恐ろしいところだ。

…筋が一貫しない話になってしまって申し訳ない。酵素栄養学の主張を書きつつ反論していくのは蕁麻疹が出そうになるくらいおぞましいのだ。まとめてあるサイトを紹介させていただく。

「酵素」にまつわるトンデモ理論
http://blackshadow.seesaa.net/article/85518008.html

このなかの

・02 酵素栄養学とは何か
・05 番外『長生きの決め手は「酵素」にあった』を読む

あたりをどうぞ。

各種の酒を愛し、毎日のように味噌醤油のお世話になっている身ですので、発酵食品のすばらしさや奥深さについて異論をはさむつもりはありません。サプリとして売るのも結構。しかし、これに本来学術的な用語である「酵素」という肩書きを付けてしまうと、「(学術用語としての)酵素とはなんぞや」を知らない人間には何か素晴らしい物のように見え、知っている人間には胡散臭くてしかたない物になってしまうのです。

繰り返します。

発酵食品を批判するつもりはありませんが、「○○酵素」として売ったりそれを宣伝するのはやめていただきたい。無批判に番組で取り上げたりCMを流すマスコミにも責任があります。

11/23追記:
「酵素」を宣伝するトラックバックが何度もつくので、この記事についてはトラックバック禁止にしました。ここにトラックバックするなんて、どう考えてもボットの仕業だよなぁ…

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