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2009年10月29日 (木)

関門海峡の事故に寄せて

あわや大惨事、という事故が地元の海で起こってしまいました。

既に報じられているとおりですが、自衛隊の護衛艦と韓国籍コンテナ船の衝突事故。もちろん、「あってはならないこと」なのですが、調べてみると事故防止という点ではいろいろと難しい点もあるようです。

まずは海峡の狭いことと長いこと。

Kanmon

関門マーチス(正式名は関門海峡海上交通センター)のサイトに載っている航路の概略図です。関門橋のある早鞆瀬戸の狭さもさることながら、全体的にS字にくびれて細長いのがわかります。

Kanmon4関門橋は何度も通っている私ですが、こっちに住むまで、関門橋のあたりだけが局所的に狭いと誤解しておりました。恥ずかしながら左の画のような感じ

この関門海峡を、外国船も含めて1日600隻が通過するほか、周辺の港に出入りする船、漁船までが入り乱れております。

今回の事故の誘因になったかもしれないといわれているのが、関門マーチスからコンテナ船に、前を行く貨物船を左から追い越すようにという「指示」が出たという点。

飛行機の管制(特に計器飛行方式)の場合は、管制官の指示は絶対的です。そのかわり、レーダーで監視したりして飛行機同士の間隔をとり、安全を確保するのも管制官の仕事。航空事故で(あわや、というインシデントも含めて)、管制官の指示が適切であったかが必ず問題になるのは当然なわけです。

さて、船の場合は、最終的な決定権はあくまでも船長にあります。海上保安庁側の管制施設の名前も「交通センター」と警察権も持っているお役所としてはちょっと抑えめ。指揮命令の権限を持った「指示」ではなく、あくまでも「情報提供」であるというのが海上保安庁の立場。

Kanmon2

もう一点。これも関門マーチスで公開されている航行参考図の一部ですが、「東流西流とも航行船は下関側に圧流される」という記載があります。この図、ちゃんと韓国語版もあるくらいですから、事故を起こしたコンテナ船も持っていたはず、いや、理解していないといけないはずです。

この図でいくと右上方向に進んでいて、前方の船を追い越そうと左に舵を切ったら…
余計に左(下関側)に流されると考えることが出来なかったか…
(自衛艦に衝突しなければ、そのまま下関側に座礁していたのではないかという意見もありました)

今回の事故、海保側の配慮が足りなかったことも問われるでしょうが、基本的にはコンテナ船の側が「カーナビの指示に従ったら事故を起こしてしまった」のと同じと私は考えます。

事故をうけてどのような対策がとられるかも興味がありますが、超をつけたくなるような大型船から、小さな漁船やボートまでが混在して往来している海の上は、鉄道や航空の世界の整然としたルールから比べると非常に混沌としていると感じます。どのような権限を海上交通センターに持たせていくのでしょうか。

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